garakutagoya

興味、関心のあったこと、そして私の気持ちなどを残していきたい

日記.

「国は学校の授業を全て無償化すべきか」,これは日本だけでなく世界中で議論されている問題だ.私は高等教育を含め,学校の授業料は全て無償化すべきと考える.理由は3つ挙げられる.
まず第一に,無償化する事で教育の格差を無くすことが出来る.現在,日本における義務教育の範囲は中等教育までであり,この範囲では授業料を徴収しない事が教育基本法第4条で定められている.一方で,日本では90%以上の人が高校まで進学し,60%は大学まで進学する.(ここにいる皆もそうだよね?)
つまるところ,大学に進学するのは多数派なのである.これは6割を超えている事からどの世代よりも多数である.政治の原則として,多数派を救う政策は最優先課題であろう.
多数派なのはこれだけでない.現在の日本は平均年収の中央値が360万程度である.これは言うまでもなく,年収400万を切る家庭が多数派である事を指す.これを月割りするとおよそ30万,公立高校の年平均の学費はおよそ50万,国立大学だとおよそ100万.これを見ると多くの人が奨学金を借りるのも分かるだろう.共働き世帯としても年収のおよそ1/6を占める国立大学の学費は出すのが非常に難しい.この2つから学費の無償化は多数の層に効果があり,有効と考えられる.
また,これは学生不足へのカウンターパンチとなる.現状,高校,大学,国立,私立に問わず学生の一極集中が起きており,学校の統廃合が進んでいる.そういった面で,学生の母数を増やす事となる教育の無償化は極めて有効であろう.
以上から教育の無償化を強く推し進めていくべきと考える.国家予算というのは限られたものであり,無限にあるものではないが,この施策は必ず有効なものとなる.ぜひ検討してもらいたい.